『野音 秋』 / エレファントカシマシ


ライヴ盤はいろいろと何枚か持っているけど、これって客の隠し録りじゃねーの?ってぐらい、音が悪い。つか、虫の音まで拾っているようなライブ盤は初めてだw そんな斬新なエレファントカシマシのライブ盤『野音 秋』。
エレファントカシマシは1990年以来、毎年決まって夏になると日比谷野外大音楽堂でライブを行っており、このライブ盤はその中でも特に9月に入ってから行われた1996年のものが中心に収録されている。
MCがしっかり収録されているが、「デーデ!」と言った後にデーデは入ってないw ちなみに、EKDBさんによる、当日のセットリストを見るところ、『星の砂』も『月の夜』も飛ばされてる。おいおい、『月の夜』は名曲だろ、こんなに悲しい曲は他にないだろ。『うれしけりゃとんでゆけよ』の前に残ってる『ゴクロウサン』もラストが収録されているだけで、曲そのものは入っていない。『ファイティングマン』も出だしだけ。
正直、この日のライブを中心につくった理由というのがあまりよくわからない。後半の声の出なさっぷりからしても、他の年のでもいいんじゃないかとか、むしろ、どうせ声が出てないんだったら去年の野音を丸ごとDC化してくれよ、とか。あと、『ドビッシャー男』に関しては、こんだけ詞がトんでるのに入れる必要があるのか、そもそも疑問。
と、言いたいことはたくさんあるが、“野音”を音源化してくれるという心意気にまずは感謝。とはいえ、やっぱりメジャー盤とはいかなかったようで、流通もかなり限定的ではあるけれど。
そして、最後が去年の野音の『友達がいるのさ』(当時『風』発売前)。この日の「歩くのは、歩くのはよ、体にいいぜ〜!!」は何度聴いても笑える。

  1. 「序曲」夢のちまた (1996年9月8日)
  2. 夢を見ようぜ (1996年9月8日)
  3. ゲンカクGet Up Baby (1996年9月8日)
  4. 土手 (1996年9月8日)
  5. かけだす男 (1996年9月8日)
  6. 珍奇男 (1996年9月8日)
  7. うれしけりゃとんでゆけよ (1996年9月8日)
  8. 男餓鬼道空っ風 (1996年9月8日)
  9. 通りを越え行く(1996年9月8日)
  10. 明日に向かって走れ (1997年9月13日)
  11. 旅の途中 (1999年7月4日)
  12. ドビッシャー男 (1999年7月4日)
  13. 四月の風 (2003年7月21日)
  14. 友達がいるのさ (2004年7月3日)

ライブ会場で発売中。『日本 夏』とともに7月からはオフィで通販が始まるようです。