『世田谷夜明け前』 / フラワーカンパニーズ

このアルバムにもっと若い頃出会えていたらどうだっただろう。もちろん、今の年齢で聴いて感じる良さもたくさんあるし、今だからこそ異物感を感じずにスルリと飲みこめる箇所もあるんだと思う。しかし、このアルバムに17,8歳なんかで出会えていたら。「どうせ○○なんて」なんて全てを知ったようなフリをして、何にも知らないまま右往左往していた頃に出会えていたら。
だって、『初恋』つくってるの35歳よ?!タイトルだって『はひふへほの字』よ?!さすが中年中学生としか言いようがない。
いろんなものに正面切って向かい合って、ぶつかって、「ダメなんだ俺は」とあきらめて、でも諦めきれずに「ひっくりがえって元」に戻って、「それでも逃げ」ず、「俺は無敵だ」と信じ、「もっともっと見たことない場所へ」と「枯れた花を胸に」進んでいけるのが今のフラカンの強さなんだろう。
もう、逆ギレのパワーだけで突っ走ってるわけじゃない。全速力で後向きなだけじゃない。「生きているだけで素晴らしいなんて そんなのいいわけ」で、「馬鹿を繰り返しても」、「夢をあきらめても」、もう何もかも、裏も表も全部ひっくるめて、「生き続けてる事が最大のメッセージ」で「それ以外はどうって事ない」と言い切れる。こんな開き直り方、素敵だ。

世田谷夜明け前

世田谷夜明け前

今から1ヶ月前にアルバムを聴いてすぐに初期衝動で書いた文章なんですが、まぁ、せっかく書いたのでとりあえず出しておこうかと。っつうか、無理のある引用が多すぎて支離滅裂。