エレファントカシマシ@日比谷野外大音楽堂

trainrock2007-05-26

宮本、すんません。今日15時まで今日が野音の日だということを忘れていました。


2年連続の立見です。私の場合、エレカシはもう“見たい”という想いは超越しているようで、とにかく聴けりゃそれでいいのでさほど立見で人の頭しか見えないような状況でも気になりません。本日もアンコールまではステージの上は全く見えておらず。so many〜のときにちょっとだけ見えた宮本の左腕が肩のところからしっかり出ていて驚いた。星の〜の終盤でもう一度チラリと見えたときに右腕の袖が見えたので、単に腕まくりしていたのだな。ダブルアンコは見慣れた白シャツ姿だった。聴けりゃいいとはいえ、石くんのガニ股奏法を見られないのはさすがに寂しいと思っていたので、最後にきちんと見られてよかったなぁと思ったりした。


1曲目は『「序曲」夢のちまた』だった。この曲を初めて聴いたときも野音で、1曲目だった。もう10年以上も前の出来事。これに続くのは新曲『俺たちの明日』の“聴かせる”ヴァージョン。特に40手前ぐらいからできた曲は“俺”じゃなくて“俺たち”であったり、年齢的なことを歌ったりしている印象があるが、この曲はまさにそういう曲だった。
「晴れてよかった。雨だったら、また水かぶりゃいいんだけど」といって始まったのはなんと『偶成』!!根本的に「生活」の曲にはめっぽう弱い。あの世にまで持っていくアルバムだと思ってるから。棺に入れて一緒に焼いて。全体的にテンポが速かったのだが、♪ああ哀れ 時の力は我が命をいつか食いつくし の前の♪ああ〜は本来のテンポで、それがまたよかった。「ああ」だけで聴衆を魅了できるのだ、宮本は。


続くは『奴隷天国』。いいよートミのドタバタドラムがいいよー。さらに『上野の山』に『てって』。このあたりで石くんに向かって「最初の頃より(サングラスが)似合わなくなったね」とか言っていた。「サングラス外してきれいな目をみなさんにみせてあげなさい」とかもw
ゲストに蔦谷氏(key.)登場。『DJ in my life』は別に好きでも嫌いでもなかったんだが、こうやって聴いてみるととてもいい曲。『愛の日々』があって松任谷由実のまだ荒井時代の曲。「とてもステキな曲を.....」と言って、何をやるのかと思いきや。だいたい、他の人の曲をカバーするのが珍しいのに、それがユーミンというところに驚きを隠せない私。
『風に吹かれて』は出だしをピアノアレンジで。宮本の声がとてもよくて、よかった。『あなたのやさしさを〜』でメンバー紹介。成ちゃんのベースソロがステキすぎ(しかも他の人より長い)。これまた新曲の「涙のテロリスト、もとい、『笑顔の未来へ』」はラブソングだが、表面的にはラブソング、という感じ。詞をしっかり読んだらもっと深読みできそうな気がしたが、さすがにライヴで1回聴いただけではそこまで深読みする余裕は無く。ポップなアレンジだった。
『生命賛歌』の“ひょうろく玉のドタマブッ飛ぷ土地の愛 / オレは突っ立って泣いた。”で「東京が好きだー!」と叫ぶ宮本。『今宵〜』で本編終了。


アンコは『ガストロンジャー』で始まり、『月の夜』では「本当は月が出ている予定だったんだけれど」みたいなことを言っていた。ステージからは見えにくいところに月はしっかり輝いていた。ステージを照らしていた。キーボードが参加したことでこの曲の美しさが最大限に発揮できたんではないかなと思う。


ダブルアンコは涙腺が過剰反応するようなセットリスト。『武蔵野』に『なぜだか、俺は祷ってゐた。』そして『俺たちの明日』と続いた。もう言葉はいらんでしょ。


どの時代のどのアルバムからも満遍なく選曲されたライヴだった。昨年の野音も満遍なく選ばれていたが、尺も長かったので、その点、今年のほうがよく選ばれた感じがする(でもポニキャ時代の特にアルバムの曲には愛着がないので、歌が始まっても何の曲かがわからないのであった)。とはいえ、やっぱり昨年ぐらいの尺でもっと色々な曲をやってほしいんだがなぁ。というか、今の煙草をやめた宮本の声で『東京の空』をもう一度聴きたい。

  1. 「序曲」夢のちまた
  2. 俺たちの明日
  3. 四月の風
  4. 偶成
  5. 奴隷天国
  6. 悲しみの果て
  7. 上野の山
  8. てって
  9. DJ in my life
  10. 愛の日々
  11. 翳りゆく部屋(荒井由実
  12. 風に吹かれて
  13. あなたのやさしさをオレは何に例えよう
  14. 笑顔の未来へ−涙のテロリスト−
  15. I don't knnow たゆまずに
  16. 生命賛歌
  17. 今宵の月のように

en1)

  1. ガストロンジャー
  2. ヒトコイシクテ、アイヲモトメテ
  3. 月の夜
  4. so many people
  5. 星の降るような夜に

en2)

  1. 武蔵野
  2. なぜだか、俺は祷ってゐた。
  3. 俺たちの明日